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やましげ○○ぼっち Vol.152

2020/07/10 | 山崎 樹範 | やましげ○○ぼっち

山崎樹範、やましげです。
本番中の休演日(7月7日)にこれを書いています。
明日からまた劇場に入る。
折り返してあと5日です。
相変わらずバタバタと本番に突入し、毎日修正を繰り返し、ようやく落ち着いたようなそうでないような。
みんなは今日は何をしているんだろうと考えてみたり…。

冷静になるとよく本番が出来ているなと思います。
5月くらいにはこの公演が出来るかどうか全く分からない状況でした。
正直に言えば僕自身は世の中の風潮を見てると中止はやむを得ないと考えていました。
仕事もなく、「待て!」と言われるがまま家で過ごす日々に僕の時間は止まっていたんだと思います。
でも座長の時間は一瞬たりとも止まっていなかった。
7月に公演をやると言った時の座長は僕の遥か先を走っていました。
そして稽古に入ってからもそのスピードは落ちることなく加速度を上げていくのでした。
僕は遅れを取り戻すために走り出すも鈍った足はなかなか動かず、振り落とされないように必死でした。
今もどこまで台本を読み込めているのか、そしてそれを表現出来ているのか自信はありません。
後輩や古くからの仲間に助けられ何とかやれています。

この「猿女のリレー」という作品は誰か一人でも手を抜いたら終わりです。
舞台裏の仕事すら全て緻密に組まれています。
そしてそれを完璧にこなす仲間達がいます。
舞台横からその姿を見ていると、胸をうたれるものがあります。
初見のお客様には分からなかったと思いますが、僕は3日目まで何かしらの小道具を忘れていました…。
申し訳ありません。

そして、7月8日をむかえました。
今日は2回公演があります。
夜は生配信もあります。
朝、集合するとまずは皆で掃除から始まります。
今回は紙吹雪を大量に使うので掃除が大変なのです。
掃除機や箒で自分達の舞台を清める儀式。
仕事の出来ない僕は手で拾います。
お椀に一杯分の紙吹雪を拾うとシールを1枚貰えるかも、という自分なりの勝手なルールを作って楽しんでいます。
他の人が見落とした隅に大量の紙吹雪を見つけると金脈を発見したかのようにテンションが上がります。
また身体を動かすことで、丁度良いアップにもなるのです。

7月9日になりました。
昨日は久しぶりにリモート飲み会に参加致しました。本日は夜公演のみなのでゆっくりです。目覚ましをかけずに寝れました。
毎日千秋楽かもしれないと思いながらの舞台。
お客様と演劇の素晴らしさを共有出来るように真摯に向き合いたいと思います。

再びスタートを切ったカムカムミニキーナ。
しかし千秋楽がゴールではありません。
今後も目に見えない敵との戦いは続きます。
それは「ウィルス」だけでなく「不安」や「雰囲気」との戦いでもあります。
これからも「ルール」に則ったうえで「演劇の仲間達」が板の上で汗をかき続ける事でしょう。
これからも演劇と共に過ごせる日々が当たり前に続く事を願いつつ、僕はお風呂に入ってきます。

出たらチーズタルト食べるんだー\(^_^)/

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