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やましげ○○ぼっち Vol.140

2019/07/10 | 山崎 樹範 | やましげ○○ぼっち

夏のやましげです
少しばかり日焼けをしました
舞台も終わり束の間の休日
海に行ってきました
バカンス!!
つい先日までの戦国時代から現代、そして着物から半袖短パン
時代や風俗を行き来しております

さてさて次は何が待っているのか?
楽しみです

今回は旅で起こったちょいとした話
目的地はとある東南アジアのリゾート地です
プライベートで海外に行くなんて、ほぼ10年ぶりです
出国の段階から緊張感が凄かったですが、思ったよりもスムーズに手続きも終え無事に目的地へ
現地に着いてからもたどたどしい英語で話しかけ、相手の言ってる事は8割、9割分からないものの何とか意志疎通が出来ました
困ったのはタクシー
移動手段がタクシーしかないのでほぼ毎日タクシーに乗るのですがこれが中々の曲者揃い
ホテルから乗るタクシーは日本と同じメーター通りで行ってくれるのですが、帰りに流しのタクシーを拾うと毎回毎回バトルが始まるのです
なんせ吹っ掛けてくる!
絶対にメーター通りには行ってくれません

(ここからは特定の国の悪口になってしまいそうなので、バレないように単位は「ペリカ」でいかせてもらいます)

着いたその日に日用品を買おうとスーパーマーケットに行った
ホテルからスーパーマーケットまで行きで150ペリカだったのに、帰りにタクシーを停め目的地のホテル名を告げると倍の値段を言ってきます
私「◯◯ホテル、メーターOK?」
運転手「300ペリカ!」
私「高いよ!(日本語)ノーノー!!」
手を降って離れます
ウロウロしているうちに段々陽も傾いてきてテンパりだす私
しまいには困ってる私を見つけて声をかけてくる輩もいます
筋肉ムキムキで腕に厳ついタトゥーが入った輩です

タトゥー「おい!タクシーか?(英語)」
私「………(怖くて無視)」
でもタクシーがつかまらずウロウロ
タトゥー「おい!タクシーなんだろう?何処に行くんだ?(英語)」
私「…◯◯ホテル(ビビって小声)」
タトゥーは俺に任せろと勝手にタクシーを停め、◯◯ホテルまでだと運転手に告げるとこちらに向き直り上腕二頭筋を盛り上げながら言う
タトゥー「400ペリカ」
高い高い!!と思いながらも声が出ない
…決して怖いのではなく英語が苦手だから!!
やむを得んとタクシーに乗り込むと運転手と目が合い声が出た
私「あっ!!」
運転手「ah!!」
なんと先程300ペリカと吹っ掛けてきた運転手だった
向こうもすぐにさっきの日本人と気付いたようだった
こうなったら機先を制した者が有利である
運転手に畳み掛ける
私「400ペリカノー!ノー!さっきユーセッド300ペリカ!!さっき300ペリカって!300ペリカオンリー、300ペリカオンリー!!」
先程自分で言った手前諦めるのは早かった
運転手「分かった、300ペリカで良いよ(英語)」
運転手はタトゥーと二言三言交わし、仲介料なのだろう小銭を渡した
タトゥーは値切られた事で腹をたてたのかこちらを一瞥し離れていった

こんな事が頻繁にあった
いや、街へ出れば毎回である
そして慣れると交渉もまた楽しいコミュニケーションになった
ムキムキタトゥーのような輩はあちこちにいて、初日の恐怖は街の風と共に流されていった
だからと言って夜に出歩いたり、観光客が行かないような場所に足を踏み入れたり等の危険を犯した訳でもなく、観光客としての街との付き合い方を体で覚えていったのである

それでも、普段家から出ない私からしたら大冒険であった
見たことのない景色は見たい
五感が研ぎ澄まされるような刺激はなくてはならない
時には日常のルーティーンからはみ出さないといけないなと強く感じる旅であった
この気持ちが日々の仕事の中でスパイスになれば良いなと心から思う

ちなみに向こうのスパイスに当たったのか3日目からはきっちりお腹を壊した
最終日の晩餐は初日にスーパーで買った日清のカップヌードルで思った通りの味で思った通り美味しかった

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