カムカムミニキーナ公式WEBサイト：松村武（主宰）,八嶋智人,山崎樹範（やましげ）,藤田記子らが所属しています。

新年度のやましげです

引っ越しました
４年住んだ幡ヶ谷を離れました
ありがとう幡ヶ谷
さようなら幡ヶ谷

なぜ愛した街を離れる決意をしたのか！？

契約更新のタイミングもあったのですが、それよりも何よりも近隣住民との関係でした

昨年、夏
友人数人が家に遊びに来ていました
年齢は僕を筆頭に30代前後半のおっさんが中心
みんなで料理を持ちより、お酒を飲んでいました
僕はタバコを吸います
友人も吸うので定期的に空気の入れ換えをしていました
暑いので冷房をギンギンに効かせています
夜中になり酔いもまわり、僕らはカードゲームに興じていました
シンプルだけどとても面白いゲームに僕らは夢中になっていました
その時

「ピンポーン」

チャイムの音がしました
誰か来た？
いや、来るべき人は皆来ている
あれ？
一階のエントランスのオートロックのインターフォンではない
部屋の玄関のやつだ
その瞬間に、はたと気付きました

窓が開いている！

空気の入れ換えをしたまま忘れていたのだ
夜中に窓開けて騒いでいたらうるさい
しかも平日
ちゃんとした会社に勤めている方は翌日も仕事のはず
非は完全にこちらにある
謝らなければならない
しかし僕は完全なるビビりだ
謝るのは得意だが怒られるのは大嫌い
年長者の特権を最大限に利用した

「うわぁ、誰か出て」

俺が行きます、と名乗りを挙げてくれた男がいた
僕もそいつが適任だと思った
なぜなら、そいつの髪型はパンチパーマ
もちろんそちらの筋の方ではないが、パンチパーマの男が誠実に頭を下げれば変なトラブルにまで発展する事はないだろうとふんだのだ
リビングを出て数分
パンチパーマが帰ってきた
夜中にうるさくして申し訳ない
気をつけます
誠実に謝ったら話はついたと言う

めでたしめでたし

しかし、これで話は終わらなかった
パンチパーマがとんでもない情報を持ち帰ってきた

「しげさん、下の階の住人なんですけど、全身ゴリゴリのタトゥーが入ってました」

マジか！？
全身ゴリゴリのタトゥー！！！！
偏見かもしれんがメチャメチャ怖いじゃん！！！！！！！！
パンチパーマVS全身タトゥーの話し合いが我が家の玄関で行われていたの！？
心底思った

僕が出ないでよかった～～～
パンチパーマの後輩がいてよかった～～～

今後は物音に気を付けよう
そう誓った僕であった
しかし人は忘れる生き物である
秋が過ぎ冬が来た
お鍋の季節である
我が家に友達数人が集まり鍋をした
お酒も飲んでいる
気がつけば深夜
楽しいと時間を忘れるものである

「ピンポーン」

玄関前に誰かがいる
間違いない
全身タトゥーだ！
その時もたまたま我が家にはパンチパーマがいた
もはや頼むでもない
行ってきますと当たり前のように言い玄関に向かう
だが前回と違うのはパンチパーマがしばらく帰ってこない事だ

あれ？
あれれ？
トラブってる？

しばらくしたパンチパーマが帰ってきた
彼曰く
ちょっとヤバかったとの事
タトゥーは今回はひかなかったらしい
うるさい日がわりと頻繁にあると言ったらしい
しかしこんなに騒ぐのは夏以来の事である
頻繁？
普段は僕１人だ
え？
頻繁？
もう足音とか寝っ屁とかの話かな？
そうなると次のピンポンの時にパンチパーマはいない可能性が大だ

怖い怖い怖い
１人でいる時にピンポン来たら怖い
二択しかなかった
この部屋でパンチパーマと同棲するか引っ越すかだ
当然僕は引っ越す事を選んだ

これが僕が愛する幡ヶ谷を離れた理由です