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やましげ○○ぼっち Vol.92

2015/07/10 | 山崎 樹範 | やましげ○○ぼっち

雨がよく降る
もちろん梅雨だからだが、私は傘が嫌いだ
少々の雨では傘はささない

じめじめした季節

やましげです

ホットヨガを始めた
とにかく汗をかく
一時間蒸し暑い部屋の中でヨガ
一リットル以上の汗
優しい音楽が流れている
照明も淡いブルーやピンクに変わる
そんな中に紛れ込んだおじさん
周りはほとんど女性
「なんでおじさんが来てんの?」
「いやらしい目線で見てるんじゃない?」
「あれ?あの人ってたまにテレビ出てる人じゃない?」
「うわー、気持ち悪い」
なんて思われているのだろうか?
だとしたらつらい

基本的に変装もしないし、むしろ気付いてもらったら嬉しいタイプの人間である
有名になりたい
そんな気持ちから芝居を始めた部分もある

しかし今はバレたくないって時もある

やはりTSUTAYAでアダルトDVDを借りる時はバレたくない
そんな時はマスクをしてしまう
そして眼鏡を外し、いつも以上に目を細める
もちろん会員証には名前が書いてあるのだからバレる可能性はあるのだが、そこまで知名度はないはずだ
最悪その瞬間バレるのはかまわない
健康な男性なのだから、やらしいDVDだって見たい
それは胸をはって言える
では何が嫌なのか?
バレた後に店員さん達にレンタル履歴を見られるのが嫌なのだ!

「うわ!あいつAVばっかり借りてんじゃん!!何この偏ったラインナップ!?気持ちわりーーー!!」

なんて一盛り上がりされるのが嫌なのだ!!
想像するだけで死ぬほど恥ずかしい!!
いないところで笑われるのは我慢ならない
だから私はTSUTAYAではマスクを欠かさない

もう一ヶ所ある
ゲームセンターである
昼から、もしくは朝からゲームセンターでメダルゲームをやっている姿を見られるのは恥ずかしい
一人遊びが好きだから一人でいるのは苦ではない
むしろ気楽だ
ただ、店員さんに「たまにテレビに出てるあの人、昼間から一人で何やってるの?」
「何時間いるんだよ!友達いないんじゃない?」
「つーかゲームしながら何で本読んでるの?」
なんて思われたら恥ずかしいのだ
だからマスクを欠かさない

しかしあれだね
周りの声って耳に入るよね
カフェや飲み屋さんで俺に気付いた人が話してる会話って結構聞こえている
「あいつテレビ出てるやつじゃん」
「え?知らねー」
「全然オーラないね」
聞こえてないと思ってるのだろうか?
それともわざと聞こえるように言っているのか?
知らない人に好き勝手言われるのは職業柄仕方ないと思っているが出来れば聞こえないように言ってもらいたい
こんな事もあるから人の目線や心のなかを過剰に考えすぎて悪い想像をしてしまうのだ

おそらくTSUTAYAの店員さんもゲームセンターの店員さんも何も気にしてないんだと思うが、俺の心の耳が幻聴を引き起こす
多少病んでいる

ちなみにホットヨガの時は眼鏡を外しているし、薄暗いので周りはほとんど見えない


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