すっかり暖かくなりましたね
一ヶ月の御無沙汰です
やましげです
先月末から舞台をやっていました
5月はレギュラーのお仕事以外は、ほとんど稽古のみの日々
毎日のように稽古がありましたが、結果的に今年一番ゆったりと生活出来ました
舞台とお酒は相性が良いのです
ちょいちょい飲みに行ってましたね
また近藤芳正さんや南原さん、堀部さんといった大人の方々との共演も刺激的でした
演出の福島三郎さんも包容力のある演出で見事に皆をまとめていました
僕のワガママにも誠実に応えて下さいました
本当に感謝です
やはり舞台は良いです
ライブが好きなんです
東京千秋楽の翌日
僕は長野県にいました
7月から始まるドラマ
TBSの「サマーレスキュー 天空の診療所」の撮影です
山岳にある診療所の物語
僕は隣接する山小屋のバイト君の役
いい歳こいたバイトなんて、間違いなくはまり役でしょう
撮影は実際に山でやります
到底車では行けないような場所でも撮影します
徒歩で皆で移動します
スタッフさんは重い荷物を抱えての山登り
大変です
そして断崖絶壁での撮影
一時も気を抜けません
油断は怪我を招きます
基本的に自分の事は自分でする
いつものようにスタッフさんに甘えてばかりではいられません
僕は山についてド素人です
過去に座長の松村さんに山に誘われても断っています
ご存知のように松村さんは山男
何人もの劇団員やよその役者さんを山に連れていってます
正直言って、山は嫌いでした
何故わざわざそんな大変な事をするのだろう?
意味分からないぜぇってずっと思っていました
少しだけですが理解出来た気がします
景色が素晴らしい
空気が美味しい
自然が気持ち良い
何よりもそれは自分が努力してつかみ取ったものであるという事
よく山を人生に例える人がいます
なるほど良く分かりました
山登りは一歩一歩の積み重ねが山頂へと導きます
頼るのは自分の足
確かに感じる足の裏の踏み締めた大地
一日一日を積み重ねて今があるように、これから一日一日を積み重ねて未来が来るように
今、僕が見ている景色は間違いなく僕が一歩一歩自分の足で歩いてきた結果
まだまだ山頂には程遠いが、振り返れば意外なほど登ってきた自分の足跡
それは自信であります
そして、それ以外にも沢山の足跡がある事にも気付きます
その足跡一つ一つがカムカムの作品であったり
大好きだった彼女であったり
陰ながら応援してくれた家族であったり
友達とバカ騒ぎした夜であったり
悔しくて零した涙であったり
スタッフさんであったり
応援して下さる皆さんであったり
あぁ、この山は決して一人で登ってきた訳ではないのだなと心から思うのです
僕の足跡の周りには、僕を支えてくれた方々や僕を支えた想いの足跡が沢山あるのです
それに気付いた時にまた山は(人生は)美しいものに昇華します
もちろん山は(人生は)恐ろしい一面を持ち合わせています
これからも驕る事なく、真摯に一歩一歩登り続けるしかありません
登るために一時下り坂になる時もあります
それでも確実に道は山頂に向かっているのです
こうして仕事で来たロケで、頑なに拒み続けてきた山登りに遭遇するなんて運命のようなものを感じます
そして、、、
たった20分の登山でこんな事まで考えてしまう自分が、もし本格的な山登りをしたらどうなってしまうのか不安でもあります
P.S.
とロケの合間に日焼けしている僕です
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